黄嶋由岐彦の独白 ー2ー

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まあ、父がだいぶ防いでくれたけれどね? 油断すると、外で一服盛られて既成事実を作られかねないくらいで。 これって、種馬扱いとどう違うんだろうね。 まあ、売り込んでくる親族はともかくとして。 それに乗っかってまとわりついてくる女性たちに、辟易したよ、20歳も過ぎる頃には。 もう、自分には政略結婚しかないんじゃないかって。 いつの時代って感じでしょ。 あ、でも誤解しないでほしい。 女性に幻滅したから同性に走ったなんてことはないから。 僕は、人間そのものがさらに好きではなくなったというだけで。 そんな中で親友でいてくれた貴之の存在ってすごいよねえ。 ああ、ごめん、脱線したね。 話を戻そうか。
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