9人が本棚に入れています
本棚に追加
お父さんとダディみたいに何年先、何十年先と恋人同士みたいになれる人が現れる?
周りの男たちは物心ついた時から、恋人がいる状態で初恋もまだな私。
多分、きっと私の中にある理想の基準が高いせいよ。
お父さんみたいな人がまっっっっっったく、いない!
当たり前だけど。
脱衣室でスッポンポンになり、バスルームに入る。
シャワーのお湯を出しっぱなにして、髪を濡らす。
ブロンドに近い色をしている。
ダディの綺麗な色だったら良かったのにと何回思ったことか。
ダディは綺麗だよって誉めてくれるけど、血の繋がりが欲しかったとも思う。
あれは私が何歳の時だったかしら?
ある日、お父さんが私と2人っきりになって、私の出生の事情を言ったわ。
言ってくれた時、ドキドキしたの。
実のリョウシンじゃないって知って悲しかった。
似てないってどこかで思ってたけどね。
やっぱり――って。
だけど、お父さんが言ってくれたことにも嬉しくなったの。
“お前はお前が望んで俺たちの所に来た”
私を産んでくれた母親は私が生きるための選択をしたのだと。
それから、実の父親の事も。
最初のコメントを投稿しよう!