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部屋の中は女の子らしい装飾でいっぱいだった。
床には苺の絨毯が敷かれ、淡いピンクの小さなテーブル
窓にはヒラヒラしたレースのカーテン。
その窓枠にぬいぐるみが何体か置かれていて・・・
・・・俺から見れば何となく落ち着かない・・・・・
勉強机の横には本棚があり、本は勿論だが棚にまで小さな人形が細々と置かれている。
本棚を眺めていた俺に気付いて実乃里が喋り出した。
「そうだ!担お兄ちゃんって妖怪とお話しできるんでしょ?
本を読むのも好きだけど、妖怪のお話しも聞いてみたい!」
何か妖怪の話を聞かせてほしいとせがまれて
少しの間ウーン・・・、と考えた。
そして今までの出来事を思い出しながら話して聞かせると
「いいなぁ!河童の氷魚丸に会ってみたい!妖怪見てみたい。友達になりたい!」
と、目を輝かせながら
とんでもない事を言い出した。
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