第一章

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え!? 頑張った俺にご褒美とか!? 「俺、肉食べたい!!」 「一回医者に頭診てもらえよボケが。 お前の不真面目さの更正も兼ねて、風紀委員に強制的に入ってもらう」 …え?なんだって? 俺が風紀委員?  「はぁ!? 俺が風紀委員とかギャグじゃん!!」 笑えるわ! むしろ俺は風紀委員に毎回追い回されてる。 髪は金に近いし、耳にはピアス。 制服は着崩してるしうられた喧嘩はかう。 もはやブラックリストにのっているだろう。 「うっせぇ! お前がちゃんとすればこんな事にはなってないわ!俺は知らん!」 担任も見かけがホストみたいでチャラいので、俺達のことはあまり口出ししない。 くっそー、口煩いどっかのジジイが決めたんだなっ。 「でもさ!なんで俺だけ!? 他の奴らだって頭悪いし!」 「そんなのお前が一番目立つからに決まってんだろーが」 「理不尽!!!」 誰も目立ちたくて目立ってるわけじゃない! 俺の周りに居る奴がやたら目立つのがが多いんだよ! 「とにかく決まったことだ。 しっかりやれよ」 そう言って担任は、俺に同情の眼差しをむけた。
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