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俺は頭が真っ白になったまま、ふらふらと職員室を出た。
「マジありえねー!!!!」
「まあまあ、落ち着けよ」
グアーっ!!と叫ぶ俺を親友の永浜 恭介[ナガハマキョウスケ]が宥める。
恭介は幼馴染で保育園からずっと一緒。何でも話せる仲だ。
しっかり者で俺の面倒をよく見てくれる。
明るい茶髪で爽やかイケメン。
めちゃめちゃモテるからむかつく。
「だっていつも敵対している風紀委員にだぜ!?
可笑しいだろ!!」
恭介以外の友達はゲラゲラと笑っている。
「だってさー、夕君が一番風紀委員の委員長と口喧嘩してんじゃん。
傑作だねーこれ!」
あー、腹痛いと笑いながら言うのは
友達の一人の矢野 瑞希[ヤノミズキ]。
面白いことが大好きで、ノリがいい。かなりのドS。
こいつとだけは喧嘩したくない。
「そんなの行かなきゃいいじゃん」
「俺もそれは考えたんだよ恭介くん。それを見透かしたようにあいつは!!
『行かなかったら留年な』だとよ!」
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