第一章

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「どんまーいwwww」 恭介以外の奴らみんな地獄に落ちろ。 「てかさー、もうそろ集合時間じゃない? いってらっしゃい風紀委員の夕葉くん♪」 「この!薄情者どもーっ!!!」 そう叫んで俺は泣く泣く教室を飛び出した。 「あーマジ鬱。帰りてぇ」 目の前には風紀室。 なんで俺が…。 誰でもいいから殴らせろ。 しばらく扉の前でウロウロしていたが、切りがないのでそっとドアノブを回す。 扉を開けた瞬間、目の前には大ッ嫌いな奴が。 「うげ!」 「うげ!っとは何だ糞ガキ。 このポンコツ頭の出来損ないが」 ムカッ! ちょっと言いすぎじゃね? いくら頭良いからって本当腹立つわ。 俺はあいつー霧谷雨斗を思いっきり睨む。 「うるせぇ! 頭がいいだけの冷徹人間!! 女顔!!」 思いつく限りの罵倒を口に出す。 すると、霧谷のこめかみがぴくっと動く。
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