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夏の間の青と雨
それはどんな色だろう
それにどんな名前をつけるだろう
それを被ったら、どんな子になるのだろう
それをなくしたら、どうなってしまうのだろう
それは誰にもわからない
目に見えるものなのかすら、誰も知らないのだから
……違うよ
本当は誰もが知っている
誰もが知っているはずだった
なくしてなんかないよ
ただ、思い出せないだけなんだ
むかしむかしは、きっと沢山の色で包まれていたんだ
それはもう、ハッキリと
今はまだ、途中だから
思い出すまでのその間
青と雨を、夏に重ねて
2014/10/31
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