魔法使い、パートナー急募

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「よし! 彼のことは忘れた……ことにする!!」  だって今は彼のことを引きずっている場合ではないのだ。理由は簡単である。私一人だとお店が回らない。それがわかっていて止めなかった私も馬鹿だけどね。でも彼が勉強にならないって言うなら仕方ないかなって思うんだ。  ……はぁ。自分の駄目さにため息が出る。 「あ、そうだ」  新しいパートナーを募集しなきゃ。でもすぐには来てくれる人も見つからないだろうし。 「……困ったなぁ」  ぽつりと言葉が零れ出てしまった。  今日という日はまだ始まったばかりだというのに……。 「いやいや! 始まったばかりだからこそ気合いを入れなくては!!」  落ち込むといいことは走って逃げてしまうぞ。笑顔だ、笑顔。そして気分を上げてるんるん陽気な気持ちで一日を乗りきれ。 「よしっ!」  とにかく今日一日は一人のつもりで乗り越えなくては。頑張れ、私。
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