フレッシュフルーツ

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初めて味わう快感。 突き上げられているのに、 なぜか気持ち良い。 恥ずかしいし、少し怖い。 だけど、もっとしてほしい。 メチャクチャにしてほしい。 自分の身体なのに、他人のものみたいだ。 信じられないほど、ビクンビクンと跳ね回る。 自分が制御できない。 まるで、大荒れの海に浮かぶ小船。 言葉を扱う仕事をしているのに、 ありきたりな比喩しか出てこない。 身体を2回叩く余裕なんかない。 立て続けにエクスタシーを味わい、 頭の中がホワイトアウト。 何も考えられなくなった。 ……。 それが新人時代の出来事。 冷泉さんとは、それっきり。 その夜限りだった。 ほろ苦い想い出。 あの頃、私はフレッシュフルーツだった。
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