アポロン

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シナリオライターを 目指していたわけではなかった。 小学生の頃から、お話作りは好きで、 お芝居や自主制作映画の 台本は書いていたけど。 大学時代、映画研究会の連中に 請われたシナリオが、 思いのほか好評で、 何か大きな賞をとったらしい。 勢いで応募したシナリオが、 カモメTVのドラマ大賞を受賞。 『琥珀色の人々』は、 私のデビュー作となった。 一応、学生時代は優等生で通っていた。 今、考えると、嫌味な子だ。 周囲の目を意識して、演じていたのだ。 自称「猫かぶり」。 疲れる生き方。息が詰まる。 だから、チェンジ。考え方を変える。 自分の好きなようにやろう。 まっとうな生き方とは、バイバイ。 人並みの幸せも、ノーサンキュー。
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