1人が本棚に入れています
本棚に追加
「…っう……車が…!?って…痛くない…?」
ハッとして目がさめる、とっさに身体に触れて安心したのもつかの間…
「…腕も痛く無くなってるし……っ!?」
目の前にはさっきまで俺が居たコンビニの雑貨コーナーに頭から突っ込んだ赤い車が店内をかき乱していた
「……なんだよ…これ…?
大事故ってレベルじゃねぇぞ…!?」
この時初めて自分の異変に気付く
「早く…早く誰か…け、警察をっ…!!!?」
行く人行く人が俺に気づかない
「…!?…なんで誰も…!?」
そのとき、再び『あの声』が聴こえてきた
今度は頭の中に直接語りかけているように
『みなさんのエントリーを確認いたしましたーっ☆これよりゲーム開始ぃっ☆』
陽気な声とは裏腹にどこか狂気に満ちているような声が、そこら中に響く
俺にはこんなにもはっきりと聞こえているのに、誰もこの声に一切気づかない
「……まさか…俺にしか聞こえてない…?」
大勢の人が集まって来ているのに、みんな俺には気づかない
その空間に俺だけいないみたいで…
俺は怖くなり、そのままその場から逃げるように走り出した
最初のコメントを投稿しよう!