第1話

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「はぁ…ホントに今日はついてねーなぁ…って、なんだこれ…?」 ゆっくりと起き上がって俺がつまづいた『何か』をそっと手にとる 「なにこれ…変な箱…と、鍵…?」 手のひらほどのサイズの箱と、その少し離れた位置に置かれてる何かの鍵のようなもの 「こんな道のど真ん中でよく誰も気づかなかったな……って、今夜か」 帰りに交番にでも届けてやるか、と思いながらもポケットにしまいコンビニへ向かう ───この時にまっすぐ交番に向かっていたら、あんな事にはならなかったのだろうか 「えっと…包帯と…固定する奴は…流石にないか」 コンビニについた俺は応急手当するための道具を探している 「最近のコンビニってホントになんでもあるよなー…って、独り言最近増えてきたな、気をつけねーと…」 一人暮らしが長く、独り言が増えてしまった俺…はたから見たら変人なんだろうなぁ… 「…痛み引いてきてるし折れてはねーのかなぁ……ん…?」 そんな時、どこかから声が響いてきた 決して近くではない、だけどはっきりと聞こえる 『全ての鍵が拾われましたー☆只今よりエントリーかーいしぃっ♪』 その声と共に、後ろからまばゆい光を感じた そっと振り返ると… ──────俺の方へ突っ込んでくる車が目の前に広がった
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