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で、草太と幼馴染のあたし、城ヶ崎 稀衣。
甘い物を食べるのが大好きな高校一年生。
「ひどい…せっかくシュークリームに囲まれる幸せな夢を見ていたというのに…」
「知らないよ!早く行くよ、学校。ほら着替えて着替えて。」
草太に促されてしぶしぶ制服に裾を通す。
「……稀衣。」
あたしが着替え途中、不機嫌そうに草太が話しかけてきた。
「なにー?」
「…なんで僕の前で平然と着替えできるの?」
いや、そりゃまあ。
「幼馴染だから別にいいでしょ。」
"幼馴染"。
これは素晴らしい特権だと思う。
毎朝起こしてもらえて、毎日一緒に学校に行ってもらえて。
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