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「ちょっとじゃ無いですよ！どうしたんですかっ。」
「あ、いや、夕飯を作ろうとしていたんだけどね。あははは。」
「ちょっと失礼します。」
そう言って苦笑いする橘さんを押し退けキッチンに向かった。
「………橘さん。これは何を作ろうとしたんですか？」
「えと、…野菜炒め？」
疑問系でサラッと言い切った橘さんに、本気で殴りたい衝動にかられたが拳を引っ込めた。
「いやいや、これは野菜炒めじゃ無いでしょう。どうやったら丸焦げになるんですか。しかもなんでこんな太い人参が入っているんですかっ。」
「いや、何でだろうな……あははは。俺、料理だけは苦手でさ。 」
そう言って頭を掻いた橘さんを呆れた目で見つめ、深いため息をついた。
「今まで御飯はどうしていたんですか？」
「基本外食か、コンビニ弁当だな。」
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