第1章

10/37
前へ
/37ページ
次へ
「ううん。何もないけど」 「お前らさ……俺にだけは嘘付くなよ。俺と涼と沙都はどれだけの時間一緒にいると思ってんの?別に言いたくないならそれでいいけどさあ。まあ、後で涼を尋問にかけるし」 それだけ小声で言って、一回わたしの肩を叩いて、水華の方へと駆けて行った。 達樹…… 涼と一緒に小学校の頃からずっとサッカーをやって来たんだ。 当然、わたしとも長い付き合いだ。 そんな達樹が、わたしと涼の関係にいち早く気が付いても、不思議はない。 達樹に話せば……お前、何やってんの? そう、言って失笑されるだろう。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加