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「ううん。何もないけど」
「お前らさ……俺にだけは嘘付くなよ。俺と涼と沙都はどれだけの時間一緒にいると思ってんの?別に言いたくないならそれでいいけどさあ。まあ、後で涼を尋問にかけるし」
それだけ小声で言って、一回わたしの肩を叩いて、水華の方へと駆けて行った。
達樹……
涼と一緒に小学校の頃からずっとサッカーをやって来たんだ。
当然、わたしとも長い付き合いだ。
そんな達樹が、わたしと涼の関係にいち早く気が付いても、不思議はない。
達樹に話せば……お前、何やってんの?
そう、言って失笑されるだろう。
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