第1章

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あのアイドルが好きだ、こっちのほうがカッコイイ。 そんな、現実味のない当り障りのない話題でいつも盛り上がっていた。 真菜とも水華とも高校に入学してから友達になった。 友達になって、まだ三カ月しか経っていない。 高校に入ると、達樹に水華という彼女が出来て、それで、少し、テレビの向こうの世界ではなく、真面目にだれかステキな彼と付き合いたいと思い始めていた矢先だった。 わたしにとって、このクラスの仲間はワイワイ言い合うただの友達に過ぎなかったんだ。
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