第1章

2/37
26人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
でも、このドキンは好きな人に向けてのドキンじゃなくて 彼女になったその日に青木クンを裏切ったわたしの良心が、ドキンとしたんだ。 青木クンの笑顔には、わたしに対しての疑いなどひとつもない。 ドキン 「沙都ちゃん……なんか……みんなからお祝いのカラオケとか聞いてびっくりした」 そう言いながら、わたしの目の前に立った青木クンはとても嬉しそう。 「うん。ごめんね。いつものグループにつき合わせちゃって」 「ううん。それだけ沙都ちゃんが人気者ってことだろ?」 そう言って…… さり気なく、わたしの手に触れて、握りしめてきた。 これって……
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!