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涼の気持ちにも、自分の気持ちにもあんなことが無いと気付かないわたしは、この上ない鈍感女だ。
涼……今のわたしと青木クンを見たら、なんて思うだろう。
どうしよう……
涼とのことで浮かれている場合じゃないのに……
「沙都ちゃんの手、ちいさいね。俺の手、マメだらけでゴツゴツしてるだろ?」
野球のバッドを握るからなのか、確かに手のひらがゴツゴツしていた。
こんなこと言われたら、ますます手を離せなくなった。
次に、校門前に現れたのは、涼と、涼と同じサッカー部の西本達樹だった。
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