第1章

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「あっれ~。沙都、もうラブラブ見せつけてやんの」 達樹のその言葉と同時に涼と視線が絡み合った。 口を一文字に結んで、明らかに怒った様子だった。 思わず、青木クンの手を振り払おうかと躊躇したが、やはり青木クンのことを思うと実行に移せなかった。 涼と達樹の後を必死で追いかけて来た見られる吉村水華が 「なに?ラブラブしたいの?」 そう言いながら、達樹の腕に巻き付く。 水華は達樹の彼女だ。 剣道部の水華は、長い髪を女剣士らしくキリリとしめ上げ、女のわたしから見てもかなりかっこいい。
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