第1章

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「沙都、稲本今日はパスだってさ」 稲本和也とは、水華と同じ剣道の男子部員だ。 「え~稲本パス?じゃあ、わたし、今日だけ涼の彼女になろっと」 あぶれていた真菜が涼の腕に巻き付いた。 ドッキン 真菜の行動に今日、一番の胸の高鳴りを感じた。 胸が大きく音を立てて、苦しくなった。 「今日だけじゃなく、ついでに付き合っちゃいなよ」 水華が、達樹の腕に巻き付いたまま切れ長の目をクリクリさせた。
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