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ルルルルルル ルルルルル ルルルル
少し歩きだしたと同時に、青木クンの携帯が鳴り始めたのか、わたしの手を離して、四、五メートル後に下がった。
別の友達からのようで、嬉しそうに話し始めた。
青木クンの電話を立ち止まって、待っていると、前を歩いていた達樹が一人でわたしの方に近づいて来て
「涼さあ。さっきまで部活で、すっげー上機嫌だったのに、ここに来た途端ご機嫌斜めになったぞ。沙都、お前……涼となんかあったのか?」
いつになく真剣な顔の達樹。
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