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#allside
「そ~う~じ~く~ん」
黒い笑みを浮かべる弥斗。
そして背中から殺気を感じた総司は、慌てて手元の本を閉じた。
「な~にひとの日記帳読んでるのかな?」
「や、弥斗落ち着いて!!字汚くてほぼ読めてないから!!!」
慌てて言い訳をする総司に、弥斗の怒りが爆発する。
「字が汚いいいい!!??良く言ったわね!!!!」
ドッタンバッタン追いかけっこをする2人を見ながら、ちゃぶ台に頬杖をつきながら、土方はため息を吐いた。
「まーた喧嘩してんのかよ、あいつらは。ガキか」
「まあまあ、それがあの2人の良いところじゃない」
あちらの2人とは正反対にのほほんとした空気を醸し出している2人。
お茶を淹れ、2人で緑の茶を啜った。
「あ!土方さーん!弥斗の日記に悪口書いてあったよ!!'鬼の副長くそ怖い"って!」
土方と來のいる部屋に顔を覗かせて言う総司。
その総司の頭を、弥斗が思い切り叩く。
「読めてんじゃん!!」
「…ということは、弥斗は確かに日記に俺の悪口を書いた。と」
にっこり笑顔で言う土方に、弥斗の頬が青ざめた。
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