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土方は、弥斗をいつまでも紺野と呼ぶのは可笑しいと言うことで、弥斗と呼ぶようになったという。
弥斗の苗字は沖田、という事になったからだ。
「そそそそそんなことは…。だ、だってそれ書いたのかなーーーり昔だし!!!!」
眉間にシワをよせる土方に、弥斗は慌てて弁解をする。
「そっ、そもそも、首に刀突きつけられたらだれだって…悪口の一つや二つ~…。ねえ?」
アハッと笑いながら言う弥斗に、反応を示したのは來だった。
「はあ!!?刀!?弥斗ちゃんに!?」
どうやら初耳だったのか、來は驚きを隠せない様子だ。
「そうそう。この人ってばあたしに刀突きつけて脅したんですよーう」
「んなの初対面の話だろ!!」
「初対面激しいな!」
すかさず入った來のツッコミに、大きな笑いが起こる。
「あははははっ!!ほーんとに懐かしい!!」
#弥斗eyes
懐かしいなあ~
あの頃はまだあたし17.18くらいの歳だったしなあ
「そういえば総司もなんか最低なこと言ったよね?確か」
笑いながら総司に言えば、彼は聞こえないふりを決め込んだようだ。
それを見て、あたしたちがまた笑う。
こんな幸せな生活が、きっとずっと死ぬまで…続いていくんだと思う。
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