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病院で父さんの最期を見守った後で、俺は直ぐに行かなければならない場所があったから、オッサンに再びホテルまで車を飛ばしてもらった。
ホテルに着くと、車を降りて急いでエレベーターで三十六階まで上がった。
とにかく早くしないと―…。俺は澄ました顔をしながらも、内心は余裕がなかった。
そして、アイツの部屋に着くと、俺は躊躇(ためら)う事なくドアをバターン!と勢いよく開けた。
こうでもしないと、アイツが俺が部屋に入って来た事に気付かないかもしれないだろ?
それに、万が一"最中"だったとしたら――…
俺は、他の男と身体を重ねている君の姿なんて、死んでも見たくねーし。
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