第1章

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1976年1月9日。私はこの世に生まれた。 母は当時19歳。 父は不明。 私は一度も父親の顔すら見たことがなく育った。 名前も知らない。 物心ついた頃からいないのは当たり前 でも 不思議といないことに違和感はなかった。 そして母とは別に暮らしていた。 母は大阪水商売。 私は祖父母そしてアル中の無職の叔父が居る福岡で過ごすこととなる。 母とは年に1?2回会ってたのか???定かではない。 記憶にある最初の場所は直方のりんこうじ団地。 ここは昔は炭鉱の栄えた場所だったらしい。 私の記憶の最初はここりんこうじ団地。 ここから私の記憶は始まってる。 ここは平屋団地。 玄関には桃の木。 狭いこの家で アル中だった祖父 糖尿だった祖母 アル中だった叔父 と暮らしていた。 犬もいた。 でもここでいた頃の記憶はあまりない。 私は祖父が大好きだった。 祖母は母とウマが合わないせいか私に虐待ばかりだった。 叔父はパチンコ、お酒、そして毎晩私にさわりに来る。 祖父とは雀とりしたりサワガニ、セミとりかぶとむし・・・ 沢山遊んでもらった。 祖母はことあるがごとにほうきの柄で叩く。 叔父は毎晩触ってくる。 コレが日常。 叔父のことは幼心にコレは人に言ってはいけないことだと胸に閉まっていた。 私はのどかなこの田舎で春はれんげのお花で花冠作り 夏は昆虫採集 などしていた。 当時記憶にあるのは 保育園に通ってた幼馴染の 男の子と女の子の3人。 団地の子とも遊ぶけど一人も好きだった。 滑り台で一人ピンクレディのマイクセットで歌ったりしていた記憶がある。
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