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下がるエレベーターの中で、私は夕べの野崎さんからのメッセージと室長の綻(ホコロ)ぶ顔を同時に思い出していた。
『彼女』
おそらく、野崎さんは室長にとって…そう呼べる存在になりつつ…なっているのかもしれない。
彼女の口からまだ詳しくは聞いていないけれど、室長の顔を見れば、本当に…
…『いいこと』があったのだとわかった。
早く彼女と話がしたかった。
同時に…
私の話も聞いて欲しかった。
私と渉さんの仲を知るのはごく限られた人たち。
もちろん、理央や奈美とも話せるけれど、あの二人と話すと必要以上に冷やかされるので結構大変だ。
あのメールの一件で、私と渉さんの関係を知る阿部さんからも…私たちの関係は社内には広まっていないようだった。
だから私たちの関係を知る、信頼できる人には…聞いて欲しい。
私が今…
どんなに幸せかを
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