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「いっただっきまーす!」
「いただきます。」
と、お行儀よく挨拶して俺が作ったとんかつを食べ始めた。
豚さん、アーメン。
「…はむ。んむんむ…ん、意外とちゃんと美味しいのね。
衣もサクサクしてるし…やるじゃない貴方。」
「そらどーも。
まあ毎日ちゃんと自炊してますから、キリッ☆」
「…それで、私を家に入れるなんて、どういう神経しているのかしら?」
「ぎくっ!」
そうだよなぁ…俺、コイツに襲われてんだよなぁ……。
単純に、腹減ってたみたいだからさ☆、って言おうか…。
…ダメだ!俺はそんな爽やか王子になれねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!
「ねぇ、何が目的?
まさか、貴方…!」
「ん?」
「カラダね?
私を倒したからってロープでベッドに縛りつけて私の反応を面白がりながら鬼畜行為を楽しみ、なおかつ動画で撮ってネットにばら撒き私を絶望の淵に落とし入れ自分の専用ペットにしようという魂胆ね?
まあやらしい。」
「そんなこと微塵も考えてねぇわあああああァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!」
「あら、そう。
じゃあ何なのよ、死になさいよ、馬鹿じゃないの、死になさいよ。」
コ、コイツ…!
サディスティアンか…圧倒的じゃないか!
「…単純に、なんか腹減ってたみたいだったから、なんか食わしてやろっかなぁーて…。」
「…そ、そうなの?
な、なんだか悪いこと言っちゃったわね…。」
「いやいやいや!
別に俺は気にしてねーから、んな顔すんなよ!
それより、何で急に俺を襲ったりなんかしたんだよ?」
これだ!
この質問だよ!俺がしたかったの!
てか、一番重要なんだよ!!
忘れてたよ!!!!!
オーマイガッ!!!!!!!!
「貴方には力がある。
まだ眠っている秘めた力が。
今はそれしか言えないわ。」
「…力?」
さっぱりだ。
俺は風しか操れないし、ましてや1人一つの能力なはずだ。
複数の能力を持つ神憑きなんて聞いたことねぇぞ。
「風だけじゃないわ。
火や水などのエレメント、私みたいに空間に武器をストックし、いつでもどこでも好きなタイミングで使えたり、
空を飛ぶ、時間を操る、空間を飛ぶ…そういったことも出来る…かもしれない力が貴方にはある。」
「マジか…。
よし。
火よ、我に従え…我が名は天河彩希なり…。」
「え…貴方まさか、すでに覚醒を…!」
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