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「ここが2学年教師室ね…。」
私はドアをノックし、中に入った。
「失礼します。」
「…おや?
ひょっとして、今日からウチの学園に転校してくる、神威零紗くんかな?」
「えぇ、そうですが?」
「やはり!そうでしたか!
私の名前は『津賀 真輝』、2-Aの担任教師です。
よろしくお願いします、神威くん?」
一言で言うならイケメン?て奴なのかしら?
全然思えないけれど。
「そう…つまり、私の担任になるということね?」
「うん、そういうことになるね!
それじゃあ、教室に行こうか?」
そういえば、さっきここに来る途中にチャイムの音を聞いた気がするわね…。
そんな事を考えていたら教室の前に到着していた。
時間を無駄にしたわ…。
「さぁ行こうか?」
「えぇ、了解したわ。」
「はい!
みなさーん、席に着いてくださーい。転校生ですよー!」
ウザ。
『転校生』というキーワードにざわつく生徒達。
ウザ。
最近のガキは本当に五月蝿い。
ウザ。
「じゃあ自己紹介頼みますよ、神威くん。」
「はい。」
と返事をして教卓の前に立つ。
すると…。
「「あ。」」
2人の声が被った。
綺麗過ぎる程に。
1人は私。
そして、もう1人は…。
「ああああああああああああァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!!」
「あ、天河、あき…?」
「なんだよ彩希!
あのクールビューティー美少女、お前の知り合いかよ?!」
「あ、あぁ…。
昨日ウチでご飯作って食べさせてやったんだよ。」
「「「「「えええええええええええええええええええええぇェェェェェェェェェッ!!!」」」」」
「な、なんだよ、みんな、その反応…!」
「え、いやだってさぁ…ねぇ?」
「ねぇ?ってなんだよ!!!」
と天河彩希が突っ込んでいた。
なんだかイライラしてきたわ。
本当に五月蝿い五月蝿い…死んでしまえばいいのよ、死ね!!
「うるさいのよッ!!!」
と思わず、爆発してしまったわ。
全員の視線が私に集中する。
「私の名前は神威零紗。
剣の神憑き。以上よ。」
全員がとても鬱陶しい顔で私を見る。
ウザ。
本当にウザい。死ね。ガキ死ね。
なんて、考えてしまうのだった。
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