6月23日(水) 「ソイツとの出会い」 記録者:あき

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くそッ逃げ足はえーな! もうだいぶ…いや、めちゃくちゃ距離が開いてしまっていた。 …しかたねー。 俺は仕方なく!あくまでも仕方なく!だからな! ということで仕方なく力を使っちゃうことにした。 はぁーっと一度深呼吸。 …よし。 ~風よ。我の言霊に従事せよ… 我の名は…『天河 彩希』なり。~ すると、言葉に応えた風が俺の周りに集まってくるのがわかる。 俺はその風を利用し風の速さ…風速って言うのか? とにかく! めっちゃ速いんだよ! …ということにして、普通の人間には目で追うことが出来ないくらいのスピードで女の子の前まで走った。 そして、女の子の前までたどりついた時、この子には『俺が目の前に突然現れた』としか感じなかったことだろう。 それくらい速い、ということだ。 「ひっ!?」 「にげるなよ~♪」 と、最低なチャラ男風に脅しにかかった! 「い、いやっ!こ…こないで!」 「だったらんなこと言いふらしたりするんじゃあねえ! もしんなことしたら その首カッキッテ、ニンニク詰め込んでやるぞ、オラァッ!」 最低だな、俺…。 「きゅっ…きゃわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 なんか叫び方変だな。 まあ気にしないでおこう、うん。 「さっさと消え失せろ! 2度と目の前に現れるんじゃあねえ! そして、俺のことを悪く言うんじゃねえぞっ!」 「ごっ、ごめんなしゃあいいいいいぃぃぃっ! もうにどとはなしかけましぇんからぁ! ゆ、ゆりゃちてええぇぇぇ!」 「………うん。わかった。 わかったから、早くお帰り?」 頼む…俺の心をグサグサと刺しまくりフィーバーしないでくれ…。 「は、はいいいいぃぃぃっ! ごめんなしゃいでしたぁ!」 と、女の子…はるちゃんは走り去っていった…。 …ふぅ☆
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