6月23日(水) 「ソイツとの出会い」 記録者:あき

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さて…ここで今までの説明、つか、いろいろ知りたいことがあるだろう? とか言ってみたが。 俺は誰に話しかけてんだ! …まあ、いっか☆ てなわけで、俺の名前は、 『天河 彩希』まだ16歳だ! つまり高校二年生ということだ。 そして今は体育館裏の秘密の告白スポットに居た。 理由は至極簡単なことだ。 告白をうけた。 ただ、それだけのこと。 羨ましい、とか思った? ぜっんぜん嬉しくねぇよ!! それには一つすごい理由がある。 それは… 一日に最低でも6人は女の子が告白してくる。 それも他校からもきやがる。 どういう神経なんだ?全く、疑いたくなるぜ…。 てなわけで、女の子からの告白なんぞ、クソ喰らえである。 そしてあの風の力だが…。 この世界には様々な能力を持った人がたくさん居る。 エレメント…つまり、火だとか水とかのことだ。 それを操ったりとか、空飛んだりとか、なんもない場所から武器を出したりとか…。 つまり何でもありな能力を生まれた時から持ってる人たちがいる。 人々はそんな人たちを『神憑き』と呼ぶことにした。 そして、そんな神憑きを育成、指導する学校を『聖・○○学園』と呼ぶ。 つまり、学園名の前に聖がつくわけだ。 ちなみに、我が学園の名は 『聖・中谷学園』だッ! なんてダサい名前なんだろうか…。 ま、そういう世界というわけだ。 そして神憑きの間では、ある禁忌があった。 それは… 『神憑きは自身の存在を疑問にし、決して疑うことをしてはならない』 ということだ。 これは神憑き同士の間では暗黙の了解になっていて、誰もこの話題を出そうとは決してしない…。 …でも、俺はそういうのがあんまり好きじゃなかった。 「さってと、俺も教室に帰るとすっかなぁ…!」 ちなみにだが。 能力は基本、授業中以外は使用禁止だぞ☆
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