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さて、ただ今教室。
隣にいるヤツはというと…
「なぁなぁなぁなぁ!
どうだったんだよ彩希!
さっきの子、めっちゃかわいかったじゃねえかよ!
さっすがの彩希様もついに落ちちゃったりしちゃったカンジですか?ですかっ!?」
…うぜぇ。
最強にうぜぇわ、マジで。
こいつの名前は『伊藤 彰』。
彰いわく親友らしい。
マジ思ったことねーわ~…
という彰君に対して冷たい感情を抱きながら返答。
「フったに決まってんだろー
が…。」
「なんでだよ!
だいたい、なんでお前のトコにだけ女の子が集まるのに、どうしてお前といつも一緒に居る僕には何もないんだよおおおぉぉぉぉぉっ!」
「…知らんがな。
んじゃ、俺はもう帰るぞ。
じゃあな、彰。」
「あ!まちや………」
俺は彰の台詞を最後まで聞かずに教室の窓から飛び降りる。
ちなみに3階。
風の力を使ったから何てこともないけどな。
…何度も言うが、授業中以外は使用禁止だからね☆
そして、地面に着地した俺に下校途中の生徒どもが注目し始めたのが鬱陶しかった。
…気にしない、気にしない!
さあ、今日のご飯のメニューでも考えながら帰路につくぜ!
言い忘れたが、俺は現在一人暮らし中だ。
バイトなどはしていない。
その理由は学校からの支援金だった。
能力者は強制的に聖学園に入れられるということもあり、こう言った援助を受けることができる。
それに、俺の実家はとにかくド田舎なので、更に優遇されたりされてなかったりとか…。
要するに、聖学園は出来る限り生徒の負担を減らしてあげたいのだ。
うむ。いいことじゃないか!
しかも、朝昼は飯がタダ!
最高の学園生活だな!
ということで、夕食は自分で作るため、スーパーにでも寄ってから帰ろう…。
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