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結局とんかつだぞ☆
肉が安かった、実に手頃なお値段で仕入れてやったぜ。
さあてウキウキステップでもしながら帰ろうかなぁ☆
「そこの貴方…待ちなさい。」
「ん?俺か?」
なんだこの子は…?
黒髪ロングヘアーで紅目だ…怖いぞ…!
しかも、なんかちょいツリ目だから怒ってるみたいで…恐いぞ!
これで告白とかだったらすっげえイヤだわ…。
「いきなりこんなことを言うのもどうかと思うけれど、黙って聞いてちょうだい…?
私ね。
アナタが、欲しいの
わかる?」
「………マジか。」
マジなのか?
ヤバイだろ、さすがに。
俺史上最高に最低で最悪な告白のされ方だぞ…。
「えぇ、本気よ?
私はいつだって本気だもの。
だから本気で貴方をいただく…!」
とか言い放った瞬間、女はなにもない空間から剣を取り出した!
「うわっ!ま、マジかよ!」
俺はギリギリで女の突きをかわした!
コイツ…マジで殺りにきてやがるぞ、おい…!
「くそっ!いきなり何しやがんだ!」
「ふふっ…ごめんなさいね?」
なんて悠長に話しながらも俺と女の動きは止まらない。
女の正確に狙いを定めて繰り出される突きを正確に読み取りながら回避する俺。
ヤバイな…防戦一方ってヤツだ…!
どうする…!
「どうしたのかしら?
その程度なの?天河彩希。」
「うるせーっ!」
ちくしょう…!
こうなったら、やってみっか…必殺技ってヤツを!
「…!」
女は俺が何かをしてくると察知したようだ。
くそ、なんてやつだよ…!
だけど…やるしかない!
俺は女の隙を見計らい、大きく後ろに飛び跳ねる。
「よし…今なら!」
~風よ、我が言霊に従事せよ。
我の名は『天河 彩希』なり!~
その瞬間、俺の手の中に風が収束して大きな玉ができる…!
「いっけええぇぇぇぇぇっ!」
俺はその風の塊を女に投げつけてやった!
「なんて幼稚で先読みしやすい攻撃なのかしら?
…隙だらけね!」
と、次の瞬間、女が俺の懐に潜り込んでくる…!
「チェックメイトね…さようなら、天河彩希くん?」
と女が話している時にはもうすでに俺はそこには居なかった。
「おいおい、俺はアンタの後ろだぞ?」
と言い放ちながら、風の塊をもう一発至近距離でぶちかましてやった。
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