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「全く…最近の若者はけしからんな。医者に至ってはもはや犯罪だろ。ロリコンかよ。ペロチューがしたいんですかそうですか。」
少年から大まかな内容を聞いた紅虎は、ため息をつきながら両腕を組み、煙草に火をつけ口で咥える。それを少年は【ヒョイ。】と取り、捨てた。
「あ、何をする。それ、結構高かったんですけど。」
「煙草は身体に良くないそうだぜ?なんか吸うと、怪人ニコチンタールになるって親父が言ってた!」
「ニコチンタールてw心配すんな。あたしの肺はむしろ健康、ここ大事。…で、話を戻そうか」
紅虎は苦笑すると、真面目な顔に切り替え、話を整理し始めた。
話を整理すると、今回家出したローア・ウリアナは、この少年、【キリア・シルキナ】と友達であるらしい。
大人しく、引きこもりがちな彼女にとって、キリアは、唯一の友達といえた。
そんなローアは、ある日自宅の二階からふとした拍子に転落してしまい、意識不明の重体となり、街外れの病院に急いで運び込まれた。
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