ある家に存在した額。

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僕の家にはある額があった。昔から伝えられてきた額で、良い成績を取ったものを飾る額だった。 その額はとてもきらきらしていて、小さい頃は早く飾りたい。飾りたい。と必死に学問や運動に取り組んだ。 ちなみに僕には兄弟がいて。長男、次男、三男、で僕は次男だった。 長男がたくさん良い成績を取り飾られていく度、親戚や周りの人々は贔屓するようになった。 僕はまだ小さかったため多少の違和感しか覚えなかったが、贔屓だということは分かった。 あるとき長男は落ちぶれてしまった。周りから贔屓をされていたため我が儘に育ち自分の思い通りにいかないと暴力をふるったり、立てこもったり。
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