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あからさまに安堵のため息をつく、由美子。
湯の中は完全に濁って見えない。
その様子を見て、勇樹は少し残念に思う。
(大人しくしてたご褒美だったけど……早まったかな?)
まぁ、いい。
見えなくても、それなりの楽しみ方がある。
スルリ、と浴槽内に身を滑らした。
いつもなら、ゆったりと手足を伸ばし、入ることができる浴槽。
その中で、窮屈そうに身を縮める由美子。
それもその筈。
背中に感じる勇樹の胸。
背後から軽く抱きかかえられる状態で、湯の中に浸かっている由美子。
「緊張してるの?」
首筋に頬を寄せ、囁く勇樹。
吐息が耳たぶに触れて、思わず身をよじる。
「……んっ!?」
身動きをすると、接している肌と肌がこすれあう。
途端に大人しくなる由美子に、勇樹は口元を緩める。
抱きしめていた腕を、ゆっくりと動かす。
「……やっ……はぁ!」
「見えないのはもどかしいけど、何だか興奮するよね……ここは膝?」
片手で身動きを封じたまま、由美子の身体を確かめるよう触れていく勇樹。
大きな手のひらが、各所をいやらしく撫でまわす。
与えられる刺激に、我慢しきれない吐息が漏れる由美子。
せめて少しだけでも勇樹から離れようと、必死で腰を浮かす。
その無駄な抵抗に、喉の奥で笑い声を漏らした勇樹。
余裕たっぷりな様子で、軽く腕に力を込め、由美子の身体を引き寄せる。
そのまま強く抱きしめられる。
由美子の下半身に押しつけられている熱くて、硬い存在。
「何だかわかるよね?このまま貫いてもいいけど、それだけだとつまらないだろ?折角だから、由美子に可愛がってもらおうかな……」
脇下に手を差し入れられ、ぐるりと身体を反転させる。
水面が波打ち、由美子の頬に水滴が飛ぶ。
それを舌で舐めとり、艶やかに微笑む勇樹。
「……泣いても許してなんか、あげないよ?」
向かいあう勇樹の目の前で、首を横に振る由美子。
上気した頬に、瞳から零れ落ちる涙。
そんな由美子を見つめながら、欲情に掠れた声で勇樹は宣言する。
目の前で揺れる果実に唇を寄せると、甘い声がもれた。
腕の中の由美子の身体は火がついたかのように熱い。
「ん……もう、やぁっ…!」
「一緒に気持ち良くなろう、ね?」
湯の中で捕らえた由美子の両手に、無理やり勇樹自身を握りこませた。
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