第1章

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真菜にはそう映ってたんだ。 涼の気持ちに薄々気付いていた。 真菜は…… 涼が好きだったんだ。 そして、わたしに彼が出来たことに寄って、真菜は、なんの気兼ねも無くな った。 (涼のこと頑張ってみる) 真菜の素直な言葉が頭の中でリフレインして、胸が張り裂けそうになった。 『沙都? 元気ないね。青木クンと何かあった?』 血まみれで倒れていた青木クンが鮮明に思い出された。 今ここで、青木クンの事故のことを話すべきか…… 青木クンの今のちゃんとした容態は分からない。
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