第1章

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ヘタに大げさなこと言って、青木クンに迷惑がかかるといけない。 小さな噂が大きくなって飛び交うことはよくあることだ。 学校にはすでに連絡が行っているはず。 明日になれば、みんなに知れ渡る。 それからにしよう。 今は……言わないほうがいい。 「ちょっと……色々あって……詳しいことは明日話すよ」 『色々? なになに? もしかして、キスとかされた?』 「そんなんじゃないよ。そんなんじゃない!」 真菜の見当はずれの明るい声と言葉の内容に声を荒げてしまった。
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