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通話を切ったので、涼からの電話も途切れた。
着信履歴を探して、すぐ、涼に電話を掛け直した。
「涼?」
『沙都……お前、今どこよ。まだ、帰ってないじゃないか』
「うん。もう直ぐ家に着くよ」
『今から俺ん部屋に来いよ。お前んちとうちの親、区の集会に出かけていないしさ……それに、沙都、ipod忘れてるぞ。お前の好きなアニソン入れといてやったから、それも取りに来いよ』
いつもの優しい涼の声だった。
「うん。今から行く」
涼の声を聞いて、また、涙が溢れて来た。
青木クンとのことを聞かれるに決まっている。
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