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その後、森田部長と美月さんを残して、私と部長は夕飯を食べに外に出た。
部長と行くのは珍しいファミレスに入って、ドリンクバーをつけて料理が届く前にアイスティーを一気に飲み干した。
料理を食べながら、やっと赤ちゃんのことをゆっくり話すことができた。
「…よかったですね。」
「…ああ。」
「あんな瞬間に立ち会えるなんて…。」
「…俺は少し…怖かったな。」
部長は隠していた本心を漏らすようにつぶやいた。
「…怖かった?」
「…ああ。母親が子供を産むのは命がけなんだって…実感した気がした…。お腹に子供が出来たら、生まれてくるのは当然なんだって…自然なことだなんて思ってたんだけどな…。」
「…当然でも、当たり前でもない。…本当に奇跡なんですね。」
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