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桜が散り、淡い春が終わりを告げて、新緑の季節へと移り変わり、あっという間に梅雨を迎えていた。
私と部長は二人で迎える二度目の季節を、思い出を辿(タド)るように、思い出に思い出を重ねて大切に過ごしていた。
雨続きの梅雨の時季も、外出こそ減るけれど、二人で自宅で過ごす週末が梅雨のうっとうしさなど感じさせなかった。
いい天気というのは晴れに限ったことではない。
誰と過ごすか、どんな風に過ごすかで、曇りの日も、雨の日もいい天気に変わりうる。
今日は窓に雨が打ちつける中、部長と二人で雑巾掛け。
私がやるからいいって言ったんだけど、部長もやるんだって。
モップじゃなくて二人で這いつくばって雑巾掛けをする。
途中でふざけて、床に寝ころんでじゃれたりして…
ホントに私たちはいい歳して…
…仲良しだから
しかたないか。
…なんて。
だから、
今日も
私たちにとっては
…いい天気だよね。
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