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夕飯の途中で、森田部長から病室に移ったという連絡をもらって、夕飯を終えて病院に戻った。
病室の部屋番号を探し当てて中に入ると、美月さんの隣には小さなベットが一緒だった。
「抱いてみて。」
美月さんの言葉に二人で驚きながら、部長、私の順に抱かせてもらった。
部長のぎこちないその動きが、美月さんを笑わせた。
「…ロボットじゃないんだから。」
部長の大きな手の中では、その両手のひらに乗ってしまうほど赤ちゃんは小さかった。
私の腕の中では生まれたてのまだ熱い体温が、私の胸の奥までその熱を伝えて、目頭までもが熱くなった。
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