巡る季節

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ひと月はあっという間に過ぎて、美月さんから一ヶ月検診が無事に済んだと連絡が来た。 その連絡の二週間後にいつものメンバーで森田部長のマンションでお祝いをすることにした。 美月さんに負担にならないように、料理は持ち寄りで済ますことにした。 美月さんから連絡があったその週末、部長と一緒にお祝いのプレゼントを準備するために買い物に出かけた。 美月さんたちが一通りは用意してあるはずなので、私はバスタオルやタオルなど、実用的なものを細々と選んで、女の子用のベビー服も添えた。 見ているだけで幸せな気持ちになるベビー用品たちの中で、部長が手にしていたのは小さなガラガラ。 部長が振ると優しい音色が小さく転がった。 「…かわいい音。秀一さん、これ、心音ちゃんにぴったりですね。これも一緒にプレゼントしましょ?」 「…こんなのでいいのか?」 「秀一さんが選んだって聞いたら、美月さん、すごく喜ぶと思いますよ。」 部長はガラガラをもう一度鳴らした。 その小さな音色に 部長の優しさが込められているようだった。
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