巡る季節

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ゆいと過ごす二度目のクリスマス。 ゆいは去年と同じように家で過ごしてもいいと言ってくれたが、今年は早めに外を予約した。 師走の忙しさで、ここのところはデートらしいデートもしてやれてなかったし、毎日ウマい飯を作ってくれるゆいにプレゼントの意味もあった。 何より、恋人が溢れる夜の街で、その中でも一番幸せなのは自分たちだと自慢したかったのかもしれない。 俺は相変わらずゆいのこととなると…全くの子供らしい。 でも…正解だった。 久々に見た夜の光の中のゆいはいつも以上に色気があって、帰ってからの本当の聖夜を期待させた。 ゆいの指輪のするその手に自分の手を重ね、絡める指にゆいが視線と指先で応える。 そんな事をすれば我慢できなくなるのは自分なのに、それをやめることが出来ずにいた。 ゆいの瞳に映る水槽の藍色が、ゆいをどこまでも色づかせていくようだった。
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