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「…もう、夕飯の時間ですよ。早く支度しなきゃ。…旅館の人が来ちゃいますよ。」
「…ん。そうだな。」
知らされた夕飯の時間が迫っていて、俺たちは慌て身支度を整えた。
夕飯も朝食もこの離れで食べられることになっている。
俺たちがこたつでお茶を飲み直していると、仲居が夕飯の準備をしにやってきた。
俺たちの見守る中で手際良く夕飯の準備が整えられ、「ごゆっくりどうぞ。」の言葉を残して出て行った。
準備を興味津々の眼差しで見つめていたゆいが、案の定、声をあげた。
「すっごい!すっごいご馳走!!おいしそー!!」
「そうだな。」
「食べましょ。食べましょ。」
「ん。」
「いただきます!」
「いただきます。」
ゆいが俺にお酌をしてくれて、二人の食事が始まった。
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