1488人が本棚に入れています
本棚に追加
こたつの台いっぱいに広げられたご馳走は、彩りも華やかで、この静かな離れの落ち着いた空間の中で、俺たちを祝福しているようだった。
ゆいもはしゃいで箸を進め、さっきまで俺の下で声をあげていた女のゆいは、無邪気な子供のようだった。
「心音ちゃん、すっかり大きくなりましたね。丸々してきてかわいいの。ぽにょぽにょ。」
「そうだな。しばらく見てないと会ったときにびっくりするな。」
「赤ちゃんて、成長が早いですもんね。」
「…なあ、ゆい。赤ん坊のことだが…もうそろそろいいんじゃないか?」
最初のコメントを投稿しよう!