足音

14/26
前へ
/26ページ
次へ
長い夕飯の間に、新婚旅行と新年を迎えるお祝いに一緒に飲もうということになって、フロントに連絡してゆいにも飲めそうな酒を頼んだ。 果実酒の中でも飲みやすいゆず酒にした。 酒が運ばれてくると、ゆいは風呂上がりに飲むと言って、それを冷蔵庫に仕舞った。 ゆっくりと時間も気にせず夕飯を終え、こたつでこんな風にのんびりしていると、本当に大晦日という気分になってくる。 家庭を持ち、夫婦で新年を迎えるのかと思うとやはり去年とはどこか違うように感じた。 「ゆい、風呂に行こうか。」 「…はい。」
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1488人が本棚に入れています
本棚に追加