足音

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俺たちの本当の初夜の後、 ゆいはもう眠気で目を閉じそうになっていた。 「…秀一…さん。…眠い。」 俺の体にすり寄るゆいをこの腕に抱きながら、ゆいのおでこにキスをして髪を撫でる。 「おやすみ。」 ゆいの眠る場所はいつだってここだ。 俺の腕の中で眠って欲しい。 「…おやすみ…なさい。」 ゆいの今にも途切れそうな甘い声が 俺を眠りに誘っていった。
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