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成瀬さんは赤ちゃんの扱いがわからなくて苦手だと以前からこぼしていた。
心音ちゃんをぎこちない手で抱き上げた成瀬さん。
抱き心地が悪いのか人見知りもあるのか心音ちゃんはすぐに泣き声をあげた。
「ほらな。パスパス。」
成瀬さんは降参状態で心音ちゃんを自分から離そうとする。
その時、心音ちゃんに手を伸ばしたのは部長だった。
心音ちゃんをしっかりと抱きしめてそのまま立ち上がって体を揺する。
心音ちゃんは泣きやんだ。
私は部長のその姿に感激しすぎて…
「…ゆい。目がハートすぎ。見とれすぎ。」
美咲に鋭いところを指摘されました。
だって…
だって…
部長、パパっぽいんだもん。
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