輝く奇跡

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出産予定日まで一ヶ月を切り、私は産休中。 母が実家に帰って来るように言っていたけど、お腹のハリなどもほとんどなく、自分が思っていたよりも普通に過ごせていたので、マンションで過ごしていた。 …部長のご飯なんかも心配だしね。 何より部長といられることが私の一番の安心だった。 私は毎日出産・育児本を読み、その瞬間を待っていた。 部長も毎日出来る限り早く帰ってきてくれたし、お昼休みにも連絡をくれて、新婚以上に新婚みたいになっていた。 毎日部長と一緒にお腹を撫でながら問いかける。 「いつ、出てくるの?」 一日、また一日と一日が終わるたび、リラックスして待たなければと思えば思うほど緊張が増していた。 そして、予定日の2日前。 とうとうその日がやってきた。
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