あなたの頭が欲しい……。

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『返せぇぇぇぇぇ!!』 どすの利いた『声』が叫ぶ。 ボコ! ボコボコ! ボコボコボコ! その『声』に反応するかのように地面から無数の青白い手が出てきた。 四人は手に囲まれた。 そして手は集中的に美奈の方へ行く。 「キャァァァァ!」 それに気づいた美奈は悲鳴を上げたが手はお構いなしに美奈の方絵ズルズルと近づく。 手に体を固定され美奈は身動きが取れなくなった。 恐怖からみんな動けなくなっていた。 ゴリ…… ゴリゴリ…… 無数の手は容赦なく美奈の首を折り、頭を引きちぎった。 美奈の顔は完全に白目をむき泡を吹いた状態になっている。 とられた首から血が噴き出し青白い無数の手を赤く染め、地面に血の池を作り上げた。 そして地面に転げていた地蔵の頭も血で真っ赤に染まった。 『もらった、もらった』 『美奈ちゃんの頭もらった』 ズルズルズル…… 無数の手は『声』と共に満足そうに美奈の頭を持ち上げる。 「嫌ぁぁぁ……」 手に持ち上げられた美奈の顔と目があった直子はそのまま気を失った。 「直子!!」 気を失った直子を伊月はグッと支えた。 ボコボコボコ…… 美奈の頭を持った無数の手は美奈の頭ごと地中深くへと帰って行った。
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